分光光度計 用語集
シングルビーム・ダブルビーム
分光光度計には、分光した光をそのまま照射するシングルビーム方式と、
分光した光をスプリッターで2つに分けて照射するダブルビーム(デュアルビーム)方式の製品があります。
■ シングルビーム方式の特徴
・ 装置の構造がシンプルなので装置自体がリーズナブル。
・ 光源のゆらぎなどの影響を受けるため、時間の経過と共に透過率が変動する。
・ より正しい吸光度の測定には、ブランク測定が必要となる。
・ 温度変化測定や時間経過測定には適していない。
・ 固定波長測定などの短時間で測定できるものに適している。
■ ダブルビーム方式の特徴
・ 装置の構造が複雑になるため、やや高価。
・ ゆらぎ等の影響を受けないため、時間経過に伴う吸光度変化が少なく安定した測定が可能。
・ 温度変化、複数サンプルの測定、時間経過の測定に適している。
シングルビーム、ダブルビーム共に、最適な測定方法がありますので、
一概にどちらが良いとは言い切れません。
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